2020年 長田理事長「年頭所感」

新年あけましておめでとうございます。
組合員の皆様には平素より組合運営ならびに事業推進にご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

元号が令和となった今、私達理容業界はこれまで以上に色々な意味で営業の多様化が求められています。

まず、営業方法の転換が求められる中での「訪問福祉理容」への積極的な取り組みです。
ボランティア的な要素も含みますが「店舗内での営業」に加えて「店舗外での営業(訪問)」を行うことは、従来の営業方法の転換にもつながって行きます。
すでに取り組んでいる組合員の方も多くなってきており、少子高齢化の時代、避けてとおれない営業方法になると思われます。

次の課題として、キャッシュレスに対する取り組みがあります。
現金払いがあたりまえだった私達の仕事ですが、政府主導で取り組んでいるキャッシュレス時代に柔軟に対応していく必要性を感じています。

そして、私たちの業界だけではなくサービス業全体で関心が強くなってきているインバウンド(訪日外国人)対策で、数年前から全国理容連合会でも取り組んでおり、令和元年度は外国人向け理容技術等の指導者養成セミナーの開催を行ったところです。

この事に関しては店舗によって非常に関心の濃淡があるとは思いますが、訪日外国人は以前から増加傾向である事に加えて、2020東京オリンピックが開催されれば石川県を訪れる外国人が増えることは確実であり、その方々に対する処し方を準備しておく必要があると考えています。

現在、全国理容連合会では今後の理容業界発展のため様々な課題について検討しており、その内容は、①組合員新制度の在り方、②連合会の情報発信と広報活動のIT化、③理容競技大会の方向性を根本的に見直す必要性、④全理連ビルに関する件、⑤事業収益に関する件、⑥組合加入推進策についての取り組み、⑦理容業の介護保険適用、⑧共済加入推進、となっております。

まだまだ課題は多くありますが、時代の流れを把握し足腰の強い業界を目指して、組合員の皆様にご支援とご協力をいただきながら進んで参りたいと願っております。

2020年 元旦