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第7章

Excel入門

(16)絶対参照と相対参照

数式で 使用されるセル参照の方法には、大きくわけて2通りあります。一つは、絶対参照、もう一つは、相対参照。これまでに紹介してきたセル参照の方式は、全て相対参照です。では、その相対参照と絶対参照とは、どういうもので、どう違うのでしょうか。また、絶対参照は、どういう時に必要なのでしょうか。この節では、その説明をしていこうと思います。

まずは、これまでに使っている相対参照をもっとよく理解してもらうために、相対参照を利用した数式をコピーしてみます。なお、図は、14節から利用しているものをここでも利用することにします。

商品Bの行の合計欄の数式は、=SUM(B7:G7)だったのに、コピーして、商品Cの合計欄に貼り付けると、=SUM(B8:G8)と変わってしまいました。いや、変わったからこそ、商品欄の合計欄は、商品Cの合計を正しく表示しているので、変わってくれないほうが困るわけですが。

通常のセル参照(相対参照)では、数式の入力されているセルを基準にして、参照しているセルがどこにあるか相対的に参照しています。この例で具体的に言うと、商品Bの合計欄のセルの数式のB7とG7というのは、合計欄のセル(H7)から、6つ左のセルと1つ左のセルが、それぞれB7とG7だとExcelは認識しています。ですので、これをコピーして、商品Cの合計欄に貼り付ければ、今度は、基準になるセルがH8になりますので、6つ左のセルはB8、一つ左のセルがG8、つまり、=SUM(B8:G8)という数式に変わるわけですね。

このように、相対参照は、非常に便利な参照方式なので、標準では、そうなっているのですが、たまに、この相対参照ではうまくいかないことがあります。続いて、下の図を見ていって下さい。

商品Aの達成度の欄の数式、=H6/H3は、このセルに関しては、正しい数式です。しかし、=H6/H3は、一つ左のセル(H6)を左に1、上に3のセル(H3)で割るという数式です から、これを商品Bの達成度のセルにコピーすれば、今度は、I7のセルが基準になりますから、一つ左のセルがH7、左に1、上に3のセルがH4で、=H7/H4ということになります。ところが、この数式中、H4というのは、何もないセルです。これじゃ、計算結果がおかしくなるのも当然ですね。

上の例は、セル参照が相対参照であるがために起こる弊害とも言える現象です。 このケース、目標値のセルは、どこの達成度を計算する時でも、H3でないといけませんね。ところが、コピーすると、相対参照のせいで、参照先のセルが、H3ではなくなってしまいます・・・・。

困ったようですが、こういう時、絶対参照を使えば解決します。絶対参照とは、数式が入力されているセルを基準にするのではなく、単純に、セルの行番号と列番号を座標として指定する参照方式です。さらに、図を見ていって下さい。

このように、参照したいセルを選択した際、F4キーを押すことで、相対参照から絶対参照に変えることが出来ます。また、F4キーを2回押すと、表示は、「列番号$行番号」となり、行番号だけが絶対参照になり、3回押すと、「$列番号行番号」 と、列番号だけが絶対参照になります。ちなみに、この2つの参照方式は、絶対参照と相対参照が混ざっているので、複合参照と呼んでいます。

あと、そうそう。F4キーをさらに、もう一回押す、つまり、4回押すと、一回りして、相対参照に戻ります。