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第6章

Word入門

(13) 図のサイズ変更・移動・配置

ここでは、図のサイズの変更・移動・配置などについて説明します。

●図のサイズの変更

挿入した図のサイズの変更は、とっても簡単。ウインドウのサイズを変更できる人なら誰でも出来ます。

1.挿入した図をクリックして選択状態にします。(挿入してすぐなら、何もせずとも選択状態です。)

2.図の周りに表示されている小さな丸印にカーソルを持っていくと、カーソルが矢印に変化しますので、そこで自分の好きな大きさになるようにドラック&ドロップすれば、 図の大きさが変更出来ます。なお、ドラッグ中は、カーソルの形が+のマークになりますね。

ちなみに、上の図は、クリップアートの図、つまり、ウインドウズメタファイルです。よって、図全体の大きさの変更以外にも図の中のパーツの変形や色の変更 など、もっと細かい変更がいろいろ出来ます。そこまでやりたいという人は、あまりいないかもしれないけど、 これが出来ることがウインドウズメタファイルの特徴の一つでもあるので、そのやり方を紹介しておきましょう。

1.挿入したクリップアート上で、右クリックするとメニューが現れるので、その中の図の書式設定を選択します。

2.すると、図の書式設定ダイアログが現れますので、そこのレイアウトタブを選択。そして、折り返しの種類と配置で、行内以外のもの、とりあえずは前面を選択して下さい。行内になっていると図の変更が出来ませんので。なお、折り返しとは、図の配置に関わるものなので、後でもっと詳しく説明します。

3.図の書式設定を変更すると図の周りの罫線がなくなって、図の周りは白抜きの丸い点だけになりますね。(下の図参照) この状態で、さらに右クリックして、今度はグループ化→グループ解除を選択します。

4.グループ解除後の図。これで、絵のパーツは可能な限り分解されました。無数にある白抜きの丸い点は、全て大きくしたり、動かしたり出来ます。やらないとなんのことか分からないでしょうが。まぁ、とにかく、この後、部分的な変更が可能になります。

5. どんなことが出来るか、ちょっとやってみます。まず、メニューバーの表示→ツールバー→図形描画を選択し、図形描画ツールバーを表示させます。この図形描画ツールバーは、Wordで絵を描く説明のところでやりますので、今は、深く考えないで下さい。

6.図形描画ツールバーの白抜きの矢印(左から2番目)をクリック。そして、一番上のお手玉をドラッグして、点線の枠線で囲みます。

7.すると、そのお手玉だけが選択状態になり、後の絵は元に戻ります。

8.続けて、図形描画ツールバー→図の調整→グループ化と選択すると、お手玉が一つの絵として認識された。

8.お手玉が一つの絵として認識されているので、これだけをドラッグして拡大することが可能。

9.後、三角帽子の先っぽの飾りの色を変えてみましょう。まず、そこをクリックして選択します。

10.図形描画ツールバーの塗りつぶしの色の選択をします。とりあえず緑にしましょうか。

10.帽子の飾りの色が緑色に変わりました。

10.あとは、どこか適当なところをクリックして選択状態を解除しておきます。

これのいろんな説明をしようとするとキリがないのでこのへんで終りにします。自分でいろいろ試してみましょう。

●図の移動

上の クリップアートの図の細かい変更でやったように、右クリックメニューから、図の書式設定→レイアウト→前面を選択する。やはり、折り返しの種類が行内になっていると移動できません ので。そして、図の中央付近にカーソルをもっていくと、十字の矢印になりますので、そこでドラッグ&ドロップすると、図を移動できます。

移動後。

なお、図のグループ解除をやっていると、パーツがそれぞれ動くので、全体を一度に移動できません。その時は、全体の絵をグループ化します。そのやり方は、図形描画ツールバーの白抜きの矢印を選択し、マウスで図全体をドラッグして選択状態にします。すると、グループ解除した直後の図のように、白抜きの丸印がたくさん表示された状態になりますね。

そして、図形描画ツールバーの図形調整→グループ化を選択すると、全体がグループ化され、以後、中央にカーソルを持っていけば、上で説明したように、全体を移動させることが出来ます。

●図の配置

文書は、もちろん文字がメイン。その文書に図を挿入するということは、図と文字の配置の関係が大切になってきます。どういうことかというと、まず、図を挿入したばかりの設定で、図と文章を同時に表示させると、以下の図のような状態になります。

図が文字列の行の中に挿入された、つまり、図が一つの文字のように扱われる感じになり、大きい図ほど、図の左右には意味のない空白が空いてしまいます。もし、挿入した図の左右に文字を配置する必要がないなら、これでも問題ないのですが、図の横にも文章を入れたい時がありますよね。そういう時、図の配置に関して設定を変えなければなりません。

その設定の変更は、クリップアートの図の細かい変更、あるいは、図の移動のところで、ちょっと紹介した図の書式設定のレイアウトタブで出来ます。もう一度、書くけど、図を右クリック→図の書式設定で、図の書式設定ダイアログが開きます。

折り返しというのが、図と文字列の関係を表すものです。初期設定は、行内。四角か外周を選択すれば、図の横にも文字が配置できるようになるのですが、この際、他の設定でも、どうなるか一つずつ見て行きましょう。

@ 四角

図の周りにも、文字が配置されるようになります。その際、図を四角に囲った領域には、文字が流れ込みません。

A 外周

四角に似てますが、これだと、図の形に合わせて、左右に文字が流れ込みます。

B 背面

これは、図が後ろに周り、字と重なる状態になります。よって、これを選ぶ時は、図は薄い絵じゃないと、重なった部分は、字が読みにくくなっちゃいますね。

C 前面

これは、背面の逆。文字のほうが下になります。よって、図が透明色じゃないと、図と重なった部分は、文字は全く読めなくなります。

●アンカー

文字と図の配置について、もう一つ知っておきたいことがある。
図を配置して、折り返しの設定をした後で、文字の入力、編集をしていると、最初に位置した場所から、図が移動してしまうことがあるんですね。これに対処する方法も説明しておきましょう。

例えば、こんな状況。四角の折り返しが設定されている図の周辺の文字を編集する。

すると、文字を入力して改行した途端、図も一緒に、下にいってしまった。そして、さらに改行したら、その分だけ図は、ずっと下にいく。

こうなってくれたほうがいいのなら、別に問題はないのすが、図は、文書の上のほうにあったほうがいい時には、これでは困ります。この現象に関わってくるのがアンカーです。アンカーとは、その名の通り、図を繋ぎ止めておく碇(いかり)。上のような現象は、その碇が移動してしまったから生じたのです。これ、ホント言葉で説明するのが難しいですね。まぁ、とにかく、黙って、次のことをやってもらいましょう。

メニューバーのツール→オプションの画面を開きます。そして、印刷レイアウト表示とWebレイアウト表示のオプションの項目のアンカー記号にチェックを入れます。

そして、画面上の図をクリックすると、文書の余白の部分に、碇のようなマークが表示されるはず、それがアンカーです。

文書に図を配置して折り返しの設定をしても、Wordでは、初期設定で、その図は必ずどこかの段落に属する(碇をおろしている)ようになっています。よって、その碇をおろしている(つまり、アンカーのある)段落が移動してしまうと、それに応じて、図も移動してしまうという現象が起こるわけです。

これを踏まえて、ここから本題。では、文章に影響されないように、図を配置するにはどうすればいいか?

一つは、図のアンカーがある段落を移動するような編集をしないこと。しかし、それは現実的ではないので、逆に、一番、移動する可能性が低いところにアンカーを移動すればいい。文書の中で、一番移動する確立が低い場所といえば文頭です。つまり、文頭の段落にアンカーをもってくるだけでも、この現象を極力防ぐことが出来ます。なお、アンカーは、ドラッグ&ドロップすることで移動できるし、その場所は、図から離れていても別に問題はない。

しかし、これだけでは、まだ不十分。アンカーを段落でなく、ページに設定することも出来ます。そうなれば、完全に、文章の編集によって段落が移動しても、図は動きません。その設定の変更の仕方は、まず、図を右クリックして、図の書式設定、レイアウトタブの詳細設定ボタンをクリックします。

すると、レイアウトの詳細設定のダイアログが表示されます。この画面でオプションの項目、文字列と一緒に移動するのチェックを外します。すると、縦書きの基準が段落からページに変化。これで、アンカーは、段落からページに切り替わりました。

この設定で、ここの冒頭でやった編集と同じことをやってみます。今度は、段落が移動しても、図の位置は変わりません。

ちょっと難しかったですね。これは、実際にWordを使ってて、そういう場面に遭遇しないと、多分、理解できないと思います。とりあえず、図にはアンカーというものがあるとだけ覚えておきましょう。