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第6章

Word入門

(12) 図の挿入

文書を作っていると、ちょっとこのへんにイラストを入れたいなぁなんて思うことがありますよね。やっぱり文字ばかりだと、なんだか殺風景な感じがしますからね。ワンポイントで、一つ図を配置しただけでも、ずいぶん印象が変わるものです。

Wordは、第1節 Wordで出来ることにも書いたように、文書の中に文字だけでなく、イラストなどの図を挿入することが出来ます。ここでは、既製の図を文書に挿入する方法について説明していこうと思います。

●クリップアートの挿入

クリップアートは、マイクロソフトが用意してくれている画像素材集。これを使うと簡単な操作で、文書の中に図を挿入できます。

1.文書の中で、図を挿入したいところに、カーソルを移動させます。

2.メニューバーより、挿入→図→クリップアートを選択します。

3.すると、以下のような画面が開きます。なお、Wordの最新バージョンでは、Word画面の右側に作業ウインドウが開くのですが、操作法は、ほとんど同じです。

4.項目をクリックすると、その項目に含まれるイラスト(画像)の一覧が表示されます。そこで、自分が気に入ったイラストをクリックして、メニューの一番上をさらにクリックすると、文書のカーソルのある位置に、そのイラストが挿入されます。

5.イラストを挿入したところ。

とまぁ、 便利なのですが、クリップアートには一つ致命的な問題があります。それは、はっきり言って、素材にロクなものがないんです。(ーー;) Wordはアメリカ生まれのソフトなので、基本的に絵のタッチも外国の絵って感じなのは仕方がないと思うが、それにしたってね。こんな素材を使う人がいるのか?と思えるような絵ばっかりなんですよね。ほんと、マイクロソフトのセンスを疑います。多分、Wordを使っている人でクリップアートを使っている人って、ほとんどいなんじゃないでしょうか。

●他のイラスト、画像の挿入

別にクリップアートを使わなくても、簡単に文書の中に図を挿入できます。っていうかクリップアートが使えない以上、普通は、こうすることになりますが。

1.文書の中で、図を挿入したいところに、カーソルを移動させます。

2.メニューバーの図→ファイルからを選択。すると、以下のような画面が開くので、文書に挿入したい画像ファイルを選択すればよい。WINDOWSの標準的なファイルを開く画面なので、操作の仕方は、もう分かりますよね。

3.図を挿入したところ。なお、この後に説明するウインドウズメタファイルとイーピーエスファイル以外は、実は、画像ファイルをドラッグしてWordの編集画面にドロップするだけでも図は挿入できます。前者の2つのファイルは、ファイル指定の方法でないとダメです。

しかし、実は、これにも、ちょっと問題があります。一般的な画像のファイル形式のJPGファイル、GIFファイル、BMPファイル、PNGファイルなどは、ラスタデータ(ペイントデータ、ビットマップデータともいう。)と呼ばれるもので、Wordに挿入した図をその後、そのまま利用するなら問題ないのですが、縮小はまだしも、拡大しようとする画質がかなり劣化してしまうという欠点があります。この点には注意。

もし、Wordに挿入した図を後で文書に合わせていろいろ変更できたほうがいいというならば、ベクタデータ(ドローデータともいう。)と呼ばれる画像のファイルを使うのが一般的です。これなら、画質は劣化しません。なお、ベクタデータと呼ばれているファイルは、以下の2つのファイル形式です。

・ ウインドウズメタファイル(拡張子がWMFのファイル)
・ イーピーエスファイル(拡張子がEPSのファイル)

ちなみに、クリップアートの画像は、ウインドウズメタファイルです。また、イーピーエスファイルのほうがウインドウズメタファイルよりきれいですが、ウインドウズメタファイルは、図の拡大縮小以外に、 絵の中のそれぞれのパーツの変形や色の変更など、さらに細かい変更が簡単に出来ます。イーピーエスファイルは、それをするためには専門のソフトが必要です。

あっと、もう一つ。念のためですが、写真の画像には、ベクタデータはありません。全てラスタデータです。これは、あくまでイラストの話ですからね。

●画像ファイルの入手方法

イラストは、グラフックソフトを使って、自分で書ける才能のある人は、自分で作成すればいいのですが、普通は、なかなか出来ないですよね。また、仮に才能があったとしても時間がないと出来ません。そこで、画像ファイルを手に入れる方法も説明というか紹介しておきましょう。

一番手っ取り早いのは、フリーの素材集と呼ばれるソフトを購入すること。僕が知っている有名なものは、以下の3つです。

デザインエクスチェンジ社の満タンシリーズ

グラパックジャパン社の超ネタシリーズ

データクラフト社の素材一番シリーズなど

どれも、さすが市販のソフトだけあって、収録されている素材の数も多いし、使える素材が多いです。Wordのクリップアートとは雲泥の差。(笑) 僕個人的には一本だけ持ってます。

しかし、市販のものは、一本6,000円〜8,000円もするので、そんなに買ってられませんよね。(お金のある人はいいけど。)そういう方は、検索エンジンでフリーの画像を配布しているHPを検索しましょう。「フリー」「イラスト」「素材」「クリップアート」などのキーワードで検索すれば見つかります。ただし、ウインドウズメタファイルやEPSファイルを無料で配布しているサイトは、ほとんどありません。GIFファイルやJPGファイルなどのラスタデータを配布しているサイトは結構、あるんですけどね。まぁ、画像のサイズを変更したり、変形したりするつもりがなければ、それで充分ですが。

なお、同じ素材でも、HP用の素材(GIFファイルやJPGファイルが多い。)とされているものには、画面で見る限りきれいなのですが、画像が荒く、印刷すると今一 というものも結構、あります。(もちろんHP用の素材でも、そんなに悪くないものもありますよ。)検索して見つけたサイトには、必ず印刷(DTP)用かHP(Web)用か書いてありますので、それも参考にしましょう。

あと、僕は一つだけWMFファイルとEPSファイルを無料で提供しているサイトを知っているので紹介しておきます。

プリントアウトファクトリー

株式会社リコーが運営するサイトで、無料でウインドウズメタファイル(拡張子WMF)とイーピーエスファイル(拡張子EPS)をたくさん手に入れることが出来ます。また、ハガキやパワーポイント、Excelのテンプレート素材まであります。ホント、なんでここが無料なのって感じ。ただ、素材をダウンロードするためには、自分の名前とメールアドレスなどを登録しなくてはいけないので、もしかして躊躇する人がいるかもしれませんが、ここはしっかりとした会社ですから怖がることはないですよ。

それから、ダウンロードしたファイルは、イーピーエスファイルはそのまま使えますが、ウインドウズメタファイルはZIPで圧縮されているので、解凍しないと使えません。ファイルの解凍については、第5章の(5)ファイルの圧縮と解凍を読んで下さい。