2016年 長田理事長 年頭所感

新春を迎えるにあたり心よりお慶びを申し上げます。

平成27年3月に北陸新幹線が開業し、県外はもちろん国外からも多くの観光客が石川県を訪れていますが、私達の業界への影響はさほど感じられないのが実感であり、年々進む高齢化や組合意識の低下による組合員の減少、そして組織の弱体化という問題が組織に降りかかったままです。

何とかこの状況を打破すべく全国理容連合会は、足腰の強い組織造り、理容本来の高度なサービスの次世代継承と社会へのアピール、そして理容業の活性化を目指し、

  1. 5年以上の実務経験者を対象としたBBシェービングマイスター制度の確立
  2. フェイシャルエステシェービングからBBエステの発展と充実
  3. キッズ三ツ星サロン制度の確立による子供層の需要喚起
  4. 後継者創出へ向けたイベントの実施
  5. キッズ&ファミリーへのメニュー提案
  6. 訪問福祉理容の公的助成制度拡充を図る自治体予算化を目指しての運動実施

等、様々な事業に積極的に取り組んでおります。
石川県はもちろん全国各県理容組合においても積極的にこれらの事業に取り組み、組織の活性化を図るべく努力を続けているところです。

そのような中、政府の規制改革会議において理美容サロン内での理容師・美容師の混在化就業が認められることとなりました。
これにはサロン内で就業する者全員が理容師と美容師の両資格を有することが条件となっておりますが、今後、個々のサロンにおかれましては従来にも増して個性やポリシーを考え、これまで以上にお客様のニーズに答えられるようなサロン創りが求められるのではないでしょうか。
新しい年を迎え、今一度「組合とは、組合員とは」熟思して参りたいと思っております。

さて、昨今の異常気象による自然災害の多発は各地に大きな被害をもたらしており組合員サロンにおいても例外ではありません。
このため全理連火災共済ワイドプランの損害率が高騰、制度そのものの存続が危ぶまれる事態となり、やむなく補償内容及び掛金の見直しと変更を行うことになりました。
サロンにとって有利な共済である事に変わりは無く、皆様にはご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

終わりに、この一年が皆様にとって良き年となります事をお祈りし、新年の挨拶とさせていただきます。

平成28年 元旦  石川県理容生活衛生同業組合

理事長  長田  實